名馬 池月、磨墨の伝説
                 

(佐野市飛駒町)

今から、およそ800年前、遠原(飛駒、下彦間、閑馬)ののどかな原野に、野生の馬がたくさんいました。
 そのなかに、飛びぬけて足の早い


「神の馬」2頭がいました。

それに目をつけた、源頼朝は、2人の武将に捕獲をするよう命じました。2頭のうち1頭は「池月」といい、性格は命のあるものは人でも馬でも生きるためにはすべてのものを食らうことから、「生食(いけづき)」といわれていました。もう1頭は、「磨墨」といい、池月とは正反対で、どんな生きものにも親切でした。この2頭を捕らえようと、いまの黒沢地区から木戸地区にかけて左右に柵をはり、追いこめられて最後には捕えられるはめになりました。

 1184年、源義経の「宇治川の戦い」で先陣を争う2頭が、紛れもなくこの有名な遠原の名馬、いけづきするすみだったそうです。

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